Squamish Vol.1 出国

Squamish Vol.1 出国

2017年のお盆休みは初めての海外遠征。カナダのスコーミッシュへ。合宿メンバーは広島をはじめとする大先輩方々。目的はトラッド。カムさえまだ持っておらず、リードもした事がないというトラッド経歴の私。自分ではまだ行くことはなかっただろうスコーミッシュへのお誘い。いつかは行ってみたいなーと思っていた場所。トラッド経験値が低すぎるのはさておき、断る理由などない。

10日間の連続休暇を頂き、夢見たスコーミッシュの地へ。これ書いている今も、私がスコーミッシュへ行ったなんて夢だったんじゃないかなんて、ちょっと不思議に思える。結果として、クライミング2日目にキャメロットULを大人買いし、そのまま岩場に行って、大先輩のご指導の元、初リードできた。上級者だけでなく、初心者、もしくはクラック初めてな人でも楽しめるスコーミッシュの岩場。「こんなクラックがあったらいいなー」って思うクラックが実在してしまうような、豊富なエリアとルート数。分厚いトポが示すように、たった数日の滞在じゃ、登りきれない。

行った時期は、あちらでは短く貴重な夏の日。日差しは強いものの、空気はカラっとしていて過ごしやすい。「スコーミッシュ」とは、カナディアン・ネイティブの言葉で「母なる風」の意味だそうで。だからか風もよく吹くし、花崗岩だしで雨降り後の岩の乾きはピカイチ。朝晩は少しひんやりするので、薄手のダウンやジャケットはあった方がいい。

だいたいのメンバーは月末まで滞在。私は途中で帰国。後から日本からのメンバーが増えたり、現地で初めましてのカナダでバムしている日本人や、「外道」に登場した外道と呼ばれた日本人や、噂のナバラー日本人や、知っている日本人やら、賑やかで楽しいメンバーで過ごしたスコーミッシュ。周りが日本人ばかりで、海外にいるのに居心地よかったな…笑

出国



11日、21:00発の台北経由バンクーバー行き。チャイナエアラインで。3時間前くらいに福岡空港で、この日に出発するメンバーと合流。私の荷物が重量オーバーじゃないかって事で、皆さまの助言の元、パッキングを入れ替えしたりでワタワタ。初海外遠征の私、預け荷物に重量制限があるとは知らずパッキング。動きやすいパッキングを考えてきたのだけれど、これが災い。一つ勉強になりました。(荷物は料金を払えば載せられるが。)

カナダに旅立つ一週間前くらいからソワソワ。空港に向かうまでもソワソワ。でも空港に着いて飛行機に乗るってなるとソワソワは治る。想像している事を実行に移すと、ソワソワが治る性質なようで。あのソワソワはなんとも気持ち悪いので、早く行動に移したいタチ。

福岡空港から台北に着くまでに機内食。台北から乗り換えてバンクーバーに着く間には、乗ってすぐと降りる前に2食の機内食。10数時間のフライトの間に3食も食べる事になったから、機内では常に満腹。そしてこの機内食がなかなか美味しかった。

自差により、バンクーバーに着くのは夜。だから、滞在するキャンプ場に着いたらテントを建ててすぐ就寝となる。なので、行きのフライトではスヤスヤと眠っていられない。なるべく寝ないよう、映画を数本見て、合間にちょっと寝落ちて、また起きてという具合に寝ないよう心がけた。



無事にバンクーバー空港着。20時前だというのに、夕方のようにまだ明るい。行きの5人分の荷物が乗る車をチョイス。今回お世話になるのは、フォードエクスプローラー。こんなデッカイ高級車、日本では乗る事ないだろうから、それだけでテンション上がる。



道路はもちろん右側通行。綺麗なバンクーバーの街中を通り抜け、車をビューンと飛ばしてスコーミッシュのキャンプ場へ向かう。夜到着なので、事前にキャンプ場の場所取りをお願いしていた、カナダでバムしている日本人の方と初めまして。キャンプ場は、「キャンプグラウンド」というキャンプ場。みなさん、前回はチーフのキャンプ場に泊まったらしく、今回ここは初めて。テントをササっと手際よく張ったら、就寝。自差で眠れるか心配ではあったが、ぐっすり眠れた。