月末まで滞在していたスコーミッシュメンバーも無事に帰宅し、再び三倉に集合。
各地でスズメバチの巣ができたとか、被害にあったとか多い時期。三倉も今年は蜂の巣の発見報告がチラホラ。ちょっと多めな気配?
先週は秋の気配を感じたかと思えば、打って変わって夏。お馴染みのアプローチでTシャツが絞れるくらい汗だく。一同、まずはアプローチで満腹。
1日目
下の岳正面壁の下のスフィンクス・孫槍へ。
皆さん、まずは「イヤリングレイバック 10a」を。カムはスコーミッシュでキャメロットを買ったものの、三倉でこのグレードをリードする気にはなれず、ヘタレはTRで。なんとか一撃したものの、出だしも中間レイバックも、そして最後にコレですか〜っていうスラブも私にはヒヤヒヤもん。特に最後のランナウトスラブ、リードでやって落ちたら…。鳥肌立つ。
最後にTRでカムセットしながら登らせてもらったけれど、スコーミッシュの岩場が綺麗な割れ目だとしたら、三倉は手強い溝?(笑)全てのカムの歯を綺麗に噛ませるのが、私の経験値足らずでは苦戦。こんな不安定なカムセットで落ちられる気が到底しない。
オフセットカムもお試しで使わせてもらったけれど、通常のカムとは違ってちゃんとフィットする。なるほどー、オフセットカム、いざって時に欲しい一品。いざってなるくらい上達したら買おう。
他にも、皆さんがやっていた10aくらいのルート(ルート名忘れた)を。カムをセットするところは一箇所くらいであとはボルト。これはリードでいけるだろうって事でトライ。際どいバランシーなスラブトラバースでフォール。ピン間隔もなかなかで、長ヌンかかってなかったらかなりしんどい。このグレードでこれ…。やっぱり恐るべし、三倉。
下山したら、風呂に行ってお楽しみのご飯。準備をして来てくださった絶品トマト鍋に、豪華刺身盛り合わせ。ワインも出て来て、トマト鍋とバゲットとすごくマッチ。最後にデザートのカステラとコーヒー。幸せな夕食。
2日目
マラカリタワーへ。この日も暑くて汗だく。ビショビショ。
コケコケの見るからにお掃除が必要な「蔵の助 10a」をTRで。出だしコケコケ。ビビる。中間部のコケコケクラックからは、大きめのアリがわんさか出てくる。そこに手を突っ込んでジャミンだ!って言われる。意を決して手を突っ込もうにも勇気が出ず、そのクラックは使わず突破。タジタジしていたら、足からアリンコがいっぱい這い上がってくる。ゾワゾワ。
最後はボルトでスラブ。やはり三倉。悪い。慣れないスラブに立てるんだろうかーと半信半疑しながらもなんとか突破でTPでは登れた。
次は、「ビースラブ 5.9」。終了点直下がランナウト。遠いホールドにしどろもどろで行ったり来たり。行ったり来たりしている時点で、最終ボルドは足下。怖すぎる。覚悟を決めて、動き出す。自然と出て来たムーヴはハイステップレイバック。あぁ、最終ボルトは遥か下。もう落ちられないと慎重にムーヴを起こして突破。恐るべし、三倉。そして慣れない花崗岩にしどろもどろ。
Rさんのビレイをしに、中の岳フランケ下部の「ダイヤモンドクラック 11b」へ。女性にはサイズ的に難しいらしく、ビレイしながらも息が止まりそうな見応えのあるトライ。初めてリービテーションを決めるところも見た。クラックをあまり知らない私には、とっても新鮮で刺激のあるトライ。私もいつか、このルートが登れるくらい上達したいな。
「ノーホイッスル 11c」のスラブルート、便乗してTRで登らせてもらった。花崗岩もスラブも経験値不足の私には、なかなか馴染めない感覚。手も足もどこですか〜?ってくらい見えないけれど、登れる人には見えるらしい。立てるのか?ってところになんとか立ち込んでいく。さすがはTCプロ、立てるぞ!っと思っていたが、傾斜が少し立ってくると、乗り込めなくなってくる。靴の中で足指がズルズル動く。厳しいスラブをやるには、サイズがちょっと大きい様子。立てた!っと思っても踏ん張り効かず、ズルズル。難しいスラブは、靴をもっと攻めないとダメなんだと学んだ。
基本的に柔らかいシューズが好きで硬いシューズが全く好まなかったけれど、ドラッドをやるようになってからは、ソール5mmのTCプロを履くようになり、ちょっとずつ慣れていった。自分が硬い靴を履くなんて、ちょっとびっくり。でもトラッドでも柔らかめを履く人もいるし、結局は自分に合うかどうかなんだろうけれど、登る岩の形状も硬さも違って来れば、シューズも色々変わってくるし。まだよく分からなくて、難しい。花崗岩トラッドやスラブに関しては、上達しながら暫くはしっくりくるシューズやサイズを模索してみよう。
今年は、ついにカムを手に入れるという変化。(この後日、スモールカムも購入する事となる)九州にいるとなかなか縁遠かったクラックも、ご縁あって九州クラッカーに出会えたり。クラックができる環境になりつつあるのが嬉しい。…ような、やっぱり怖いような。
先輩方に高速を使わない効率の良い帰り方を訪ね、帰りはひたすら快適な2号線を走る。行きも下関からはずっと下道を走って来た。ほんと、ここは高速いらず。三倉への良い道順もだいたい出来上がったし、これでますます通えそうだー。